2004-08-17 ■ そう思う 夏季節の中では秋が好きだった。変化を好まない子どもだったのだ。静かに暮らしたいと思っていた。人に左右されずに、自分の意思を大切にして。高校生のころ、とても夏が好きだった。今も好きだ。自分の季節のように思っていた。どくどくと血が体中を巡っていく、その音が。夏にだけ聴こえるその音が、生きていることを実感させてくれたから。なんでかなあ、今は冬が待ち遠しい。静かな時間が。あたたかなものをこしらえて、あなたを待つ時間をいとおしく思う。そういう女では、なかったはずなのだけれど。